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太陽光発電と蓄電池のコストがかかり過ぎるので、大量導入は不可能は本当か?


(1)ソーラーパネルコスト






































(2)蓄電池コスト












(3)蓄電池
蓄電ロス・放電ロス















(4)燃料費ゼロの太陽光発電で、蓄電ロスは需要なことか?
現在の太陽光発電も蓄電池も高価だ。太陽光発電は産業用で1kW当たり24円で、蓄電池は10万円〜20万円/kW程度(表2.2)である。しかし、認定制度発足5年で、太陽発電の価格は40パーセント下落した。(40円から24円に下落)他の再エネの価格は全く変わっていない。太陽光発電の過去5年間の価格に近似式を当てはめて将来価格を予測すると、図2.1のようになった。
このグラフを読むと、20年には16円、25年には10円、30年には7円になる。この予測は5年前にNEDOが予測した価格と同じであった。


太陽光について世界の国々と比較すると、日本の現在の価格は倍近く高い。
昨年度実績で、ドイツは12円、スペイン18円、インド4.3円であった。中でも、米国は20年に6セントにするサンショット計画をエネルギー省が実施している。6セントが実現した後は、3セントにする次の計画を推進するそうだ。
日本は世界の中では高すぎる価格になっている。
太陽光発電の大量導入技術が普及し、実際に導入が進むと、大量に発電装置と蓄電池が製造・販売される。結果、発電装置と蓄電池の価格が下がる。価格が下がると、更に大量に導入が進み、また、また価格が下がる。好循環が発生する。この好循環と、FIT制度が入札制度に代わることにより価格もっと下がる。
その価格を図2.1に期待を込めて赤色で組み込んだ。20年に12円、25年に4円を期待している。


確かに、現時点での国産メーカーの蓄電池は高価である。

KWh当り単価は15万円〜20万円位である。国の目標の23万円/kWhと比べると遥かに高い。

しかし、テスラ自動車は、2015430日に「家庭用蓄電池」を発表した。容量10キロワット時のモデルで、3500ドル(約35万円)である。産業用については発表は無かったが、産業用は大量に使用するため2030パーセントは安いはず、1キロワット時で2万円を切ることは間違いない。国の目標価格より安いところまで来てしまった。テスラ自動車へ蓄電池を納品したのは日本のパナソニックであり、パナソニックに蓄電池の主要部品を納入しているのは日本のメーカー数社である事を付け加えておく。

つまり、日本の蓄電池も近々にテスラ並みの価格で販売されるのは間違いない。




PVSSではソーラーパネルと蓄電池はペアにして使用する。これにより出力抑制が皆無となる。天気通りに発電出来るので売電収入は増える。また、ペアにすることで、接続電圧が下がるので接続機器の電圧が3分の一になり、導入機器が小型で済むようになる。
また、電力系統との接続費用が数億円単位で少なくなる。増える収入と節約できる費用で蓄電池のコストは発電業者持ちでも採算は取れる。

しかし、問題は、ソーラーパネルは直流で発電する。系統に乗せるためパワーコンディショナーが交流に変換している。
また蓄電池は直流で蓄電するため、交流から直流へ変換している。

パネルと蓄電池を直流連携で行うと、重複した無駄な変換がなくなるためロスも少なくなりコストも低下する。

テスラ自動車は「発電と蓄電の統合」を掲げて、パネルメーカーであるソーラーシティ社を買収した。テスラはパネルと蓄電池を直流連携することを狙っているのは間違いないと思われる。

日本はこの分野では後進国になっている。




太陽光は限界費用(燃料費)はゼロである。蓄電池でロスしても、もともとゼロの燃料費であるので、石油や原子力を燃料として使っている場合とは、影響度合いが違う。ロスが有っても、消費者に安く電気を届けられるのなら、そのロスは歓迎されるべきではないだろうか?


10年後の太陽光の総コストに蓄電池のコストを載せ、更に託送量と諸経費と適正利潤を載せても、最終消費者に現在の家庭用24円の電気料金単価の半額以下で提供可能である。



「太陽光発電と蓄電池のコストがかかり過ぎるので、大量導入は不可能」と言うのは、世界の動きを全く無視した、時代遅れの、迷信に近い愚かな妄信である。

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