電力会社別に設定した「接続可能量」は、電力会社毎の全需要量を
その地域の全太陽光の発電量が超過するかどうかで計算した。
この難関を無事通過しても次の難関が待っている。
それは変電所単位の審査(ローカル系統制約)である。
一つの変電所の下に接続された太陽光発電所の発電量が、
変電所に接続している送電線の容量を超えているとかどうかが審査される。
超えていると、接続拒否になる。
(1)接続ルール (2)新需給バランスチェック (3)東京電力の場合 | 変電所単位の審査(ローカル系統制約)について説明する前に、太陽光発電の接続ルール についておさらいをしておく。 太陽光発電の電力系統への接続ルールは、太陽光の最大発電量(容量)で決まっている。 ・10MW以上は一次変電所へ(66kV) ・2MW以上〜10MW未満は中間変電所へ(22kV) ・50kW以上〜2MW未満は配電変電所へ(6kV) ・50kW未満は柱上変圧器へ(100V又は200V) ローカル系統制約 出典 ; 総合資源エネルギー調査会長期エネルギー需給見通し小委員会(第4回会合) 一つの変電所に接続されている全太陽光の最大容量の合計が、逆潮流になった場合、 上位系統の容量を超える場合は、出力抑制を行うか上位系統の送電容量を増強しな ければならなくなる。 日本で最大の電力需要を抱えている東京電力は、マクロレベルの需給バランスは崩れ ることは無いので、出力抑制の心配はないと説明してきたが、実は東京電力供給域の 一部で、特定変電所に負荷が集中しているため、出力抑制または接続拒否が発生する 可能性が発生している。 出典 ; 総合資源エネルギー調査会長期エネルギー需給見通し小委員会(第4回会合) 最後までご精読ありがとうございます。ご質問、ご感想、反論等 ozaki@smart-center.jpまで直接お送りください。 |