まずは、5月12日と13日の稼働状況(図1)をゆっくり見ていただきたい。 両日とも 太陽光発電はほぼ同じ程度にあり、需要量をかなりオーバーして いる。オーバーに対して、両日とも揚水発電と連携線の両方が働いている。 違いは何か? 違いは、原発の発電量(橙色)にあった。 12日は時間当たり4,100MW程度の発電で、13日は2,900MW前後の発電で 時間当たり1,200MW前後少ない。 原発の発電量が多かった12日は、太陽光で最大1,500MW、風力が50MW抑 制となった。(白色) 原発の発電量が少なくなった理由は、玄海発電所の3号機(118万KW)が 定期点検に入ったためだと分かった。 原子力発電所の稼働(次の定期検査 まで)は法律で400日と定められている。定期検査は重大な問題がない限り 3ヶ月以内で再稼働出来ることになっている。遅くとも8月13日からは再稼 働することになる。 出来るだけゆっくりと点検してもらいたいものである。 九州電力発表 九州電力発表の「出力制御の見通し」(図2)を見てみよう。 5月12日までに10回の抑制を実施している。13日からはぴたりと止まっている。 (図2) 九州全域の5月の正午の天気 止まった原因が天気にあったかどうかを見極めるために、九州17か所の気象台で観測した正午の天気実績を調べてみた。 5月12日までに抑制のなかったのは5月1日と5月9日の2回だけであったが、その日は雨が降っていた。抑制のあった日でも6日は13か所で曇りを観測しており発電量は少なかったのではと思われる。 13日以降で雨が降らなかった日が9日あり、13日、21日~26日は九州全体は天気が良かったので太陽光の発電量も多かったと思われる。が、抑制にはなっていなかった。原発1基が止まったためである。 (図3) 最後までご精読ありがとうございます。ご質問、ご感想、反論等 ozaki@smart-center.jpまで直接お送りください。 |
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