パネルと蓄電池の一体化でコストダウンができる

従来のコストダウンはパネルや蓄電池などの単体で行っていた。

単体でのコストダウンには限界がある。

さらにダウンさせるにはパネルと蓄電池を一体化させ、

ハイブリッド・バッテリー・システムで制御すれば、

効果が大いに発揮できる。

1.パネルと蓄電池の一般的な価格構成

パネルと蓄電池のコスト構成は、メーカーや規模や環境によって

異なってくるが、一つの参考例として図4.8のような構成になっている。

(図4.8)

2.コストダウンの具体策


(1)パネルと蓄電池を直流結合で変換ロスを無くし、価格を下げる。

現時点(18年)のパネルの価格構成は主にパネル部分とパワコン部部に分かて いる。メーカーもそれぞれ異なっているのが一般的である。

その標準的価格はパネルが5万円/kW、パワコン他が5万円/kWと言われている。

パネルと蓄電池を一体化すると、パネルで発電した電気を直流のままで蓄電池に入力できるので、パワコン他部分は不要となる。いきなり、5万円減となる。

パワコン機能の一部は蓄電池側で持っているので、全く不要である。

1MWのHBBSにすると、1,000万円のパワコン込みのパネルが、500万円で買えることになり、その差額は大きい。

(2)大量に必要な機能は、蓄電機能であって、蓄電池制御機能は1個あればよい


ハイブリッド・バッテリー・システムでは太陽光発電の一日分の発電量を蓄電する必要があるので巨大な容量が必要になる。大容量のために複数個の蓄電池を並べて使用するが、並べる部分は蓄電機能である。

最近の蓄電池価格は10万円/kWhと言われている。その価格構成を調べると半分の6万円が蓄電池制御機能等部分で、蓄電機能は半分以下の4万円と言われている。

大容量の蓄電池のコスト見積もりで、1000kWhの価格は単価10万円に1000を掛けるのではなく、4.万円に1000を掛けて、制御機能の6万円をプラスすればよい。合計は、4,006万円となる。間違っても、10万円に1000を掛けて1億円にはならないことに注目すべきである。

(3)蓄電池量を最適に制御することによって蓄電池寿命を延ばす

蓄電池の寿命を延ばすことはコスト対策に等しい。

蓄電池の寿命を延ばすには過激な使用を避ける必要がある。過激な使用とは、充電しすぎたり、空になるまで使用することである。

ハイブリッド・バッテリー・システムでは適切な量を残し使用することにしている。

(4) 流通コストの一体化で削減

パネルと蓄電池を合わせて輸送することによって流通コストを削減する。(図4.12)

(5)据え付け工事費の一体化で削減

パネルと蓄電池の工事を同時に行うことによって、工事費を削減する。(図4.13)

(6)蓄電池とパネルの敷地が一本化できる。

PVSS下の太陽光発電所は、蓄電池の設置場所が必要となる。

蓄電池を下に置き、その上にパネルを設置する。新しい太陽光発電所の姿だ。

2階建てにすることによるメリット

★土地確保、整地作業、土地借地料金の一本化

★パネル専用架台の簡易化

★パネルと蓄電池間ケーブルの短縮


(7)パネルは蓄電池の上に設置するので、パネルの架台は簡素になる。

パネルと蓄電池の一体化で両者の価格が下がり、且つ出力抑制も解消されるとなると、太陽光発電の大量導入がさらに促進される。

現在(2017年3月)、認定受付されたが未稼働の太陽光の内、2MW以上の発電所は1,053件あり、平均容量は22.4MW、合計容量23.6GWと大量である。

パネルと蓄電池の一体化で両社の価格が下がれば、スケールメリット効果が発揮されて、さらに価格が下がると期待できる。



3.スケールメリットの追求

⇒⇒ 系統接続工事負担金大幅減少

⇒⇒ 出力抑制の解消で蓄電池コストはお釣りがくる

⇒⇒ 投資効果の高い蓄電池容量を選択

⇒⇒ 蓄電池使用は、使用しない発電所より大きな利益を生み出

⇒⇒ 膨大な蓄電池のコスト問題は解決済み



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